1963年10月11日生まれ。
競馬戦線のレース記事の担当者。
20歳の頃から競馬にのめり込み神戸大学を中退。
中退後は競馬で生活をしながらブログサイトで予想を発信していたところ某競馬予想サイトにヘッドハンティングされる。
その後、某競馬予想サイトの閉鎖に伴い競馬戦線にアサイン。
これまでにG1レースで数々の高額払い戻しを獲得しており、2024年に入ってからも連戦連勝を重ねている。
どうも、競馬戦線の執筆者「阿部慎吾」です。
今週は、2024年からJpan1に昇格した「さきたま杯」が開催されます。
優勝賞金8,000万円を争うレースで、5月からの予想も盛り上がりを見せていました。
本記事では、そんなさきたま杯の予想で役立つ情報を大公開!
▶この記事でわかること
などなど、さきたま杯2024の予想で役立つための情報を徹底解説!
ぜひ、最後までお付き合い下さい!
まず最初に見ていくのは、さきたま杯の出走馬・枠番について。
一覧がこちら。
枠番/馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 父馬 | 母馬 | 前走結果 | 調教師 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1/1 | アランバローズ | 牡6 | 57.0 | 御神本訓 | ヘニーヒューズ | カサロサーダ | プラチナC(重賞):3着 | 林正人 (船橋) |
2/2 | シャマル | 牡6 | 57.0 | 川須栄彦 | スマートファルコン | ネイティヴコード | かしわ記念(JpnI):1着 | 松下武士 (栗東) |
3/3 | サヨノグローリー | 牡6 | 57.0 | 澤田龍哉 | トゥザグローリー | アルディートプリエ | プラチナC(重賞):4着 | 工藤伸輔 (地方) |
4/4 | アマネラクーン | 牡7 | 57.0 | 森泰斗 | パイロ | ホウショウアマネ | プラチナC(重賞):1着 | 小久保智 (地方) |
5/5 | イグナイター | 牡6 | 57.0 | 笹川翼 | エスポワールシチー | ビアンコ | ドバイゴールデンシャ(GI):5着 | 新子雅司 (地方) |
5/6 | ティーズダンク | 牡7 | 57.0 | 和田譲治 | スマートファルコン | ビフォーダーク | プラチナC(重賞):5着 | 水野貴史 (地方) |
6/7 | レモンポップ | 牡6 | 57.0 | 坂井瑠星 | Lemon Drop Kid | Unreachable | サウジC(GI):12着 | 田中博康 (美浦) |
6/8 | サンライズホーク | セ5 | 57.0 | M.デムーロ | リオンディーズ | ローマンブリッジ | 黒船賞[指定交流](JpnIII):11着 | 牧浦充徳 (栗東) |
7/9 | バスラットレオン | 牡6 | 57.0 | 内田博幸 | キズナ | バスラットアマル | 1351ターフスプリ(GII):10着 | 矢作芳人 (栗東) |
7/10 | オメガレインボー | 牡8 | 57.0 | 吉原寛人 | アイルハヴアナザー | ワイキューブ | オグリキャップ記念(重賞) | 小久保智 (地方) |
8/11 | タガノビューティー | 牡7 | 57.0 | 石橋脩 | ヘニーヒューズ | スペシャルディナー | かしわ記念(JpnI):2着 | 西園正都 (栗東) |
8/12 | リコーシーウルフ | 牡7 | 57.0 | 今野忠成 | スマートファルコン | シマノタカラチャン | ゆりかもめオープン競(OP):1着 | 荒山勝徳 (地方) |
さきたま杯の出走馬はこの12頭。
5月から始まったトライアルレースを勝ち抜いた馬もいるので、多くの実力馬が出場します。
中でも注目は海外馬のレモンポップ。
レモンポップは前走こそ大敗しましたが、15戦10勝と圧倒的な結果を残している馬。
今走でも活躍する可能性は高いでしょう。
果たして、今年のさきたま杯はどの馬が制するのか…。
今から目が離せません!!
6月19日時点での「さきたま杯」の予想オッズが以下の通り。
人気 | 馬名 | 予想オッズ |
---|---|---|
1 | レモンポップ | 1.2 |
2 | シャマル | 6.7 |
3 | イグナイター | 10.7 |
4 | サンライズホーク | 12.7 |
5 | タガノビューティー | 29.0 |
6 | バスラットレオン | 37.6 |
7 | アマネラクーン | 72.5 |
8 | オメガレインボー | 102.0 |
9 | サヨノグローリー | 113.9 |
10 | アランバローズ | 157.0 |
11 | ティーズダンク | 229.1 |
12 | リコーシーウルフ | 257.4 |
現時点での最も人気なのはレモンポップ。
先述したように、イゾラフェリーチェは中央競馬出身の競走馬。
前走は9着と結果を残せませんでしたが、4戦2勝と決して弱い馬ではありません。
上位4頭に人気が集まるレースですが、波乱の展開はあるのか…。
レース展開に注目しておきましょう!
ここからが本題。
さきたま杯2024の本命馬・対抗・穴馬・危険な人気馬を予想印でご紹介!
予想印も公開しているので、是非参考にしてみて下さい。
◎本命馬 | レモンポップ |
---|---|
◯対抗馬 | イグナイター |
☆穴馬 | サンライズホーク |
▲単穴 | バスラットレオン |
△連下 | タガノビューティー |
危険な人気馬 | シャマル |
本命に選んだのはレモンポップ。
2023年度のJRA賞最優秀ダート馬に輝いた超実力馬です。
1着はもちろん、馬券圏内は堅いでしょう。
しかし、今走は昨年の覇者イグナイターを筆頭に”対抗馬” ”注意”など、馬券に絡む可能性が高い実力ある馬が揃っています。
より勝利を確実にしたい方は以下のサイトが公開しているさきたま杯の予想と私の予想を比較して被った馬番に注目してください。
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もちろん私の予想ではなく買い目に丸乗りしてもいいですw
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競馬戦線がさきたま杯の本命馬に選出したのは・・・レモンポップです!
日本国内13戦13連対で昨年はフェブラリーS、マイルCS南部杯、チャンピオンズCで勝利し、JRA最優秀ダートホースに選出されました。
ダートマイル路線では国内最強と言っても過言ではないでしょう。
馬体は、全体のバランスが良好で胸前とトモの盛り上がりが素晴らしいです。
大型ながら軽快さを見せ、短背長躯で切れる脚も使えるのがレモンポップの長所。
外厩のミッドウェイFを経て5月中旬に帰厩、ここまで坂路とウッドで8本の時計を消化しています。
13日にはウッドで力強い動きを披露し、調整も順調とのこと。
不安な部分はスタートだけ。
外枠の出遅れならカバーできそうですが、内枠の出遅れだけは本馬でもリカバリーは少々厳しいかも・・・
ただ、スタートを決めてスムーズに1角へ入ることができれば、馬券内はほぼ確定と考えていいでしょう!
競馬戦線がさきたま杯の対抗馬に選出したのは・・・イグナイターです!
昨年のさきたま杯、JBCスプリントで勝利し、2年連続でNAR年度代表馬に選出。
DG競争で4勝を挙げる地方最強馬です。
前走のドバイ・ゴールデンシャヒーンでは5着と健闘。
基本的なシルエットはシャープで出るべきところはしっかり盛り上がっている印象です。
直前の追い切りではハリ・ツヤが上々でした。
放牧先から5月下旬に園田へ帰厩すると3本の時計をここまで消化。
最終の追い切りは調教師自ら跨り、テンから出していく調整をしています。
前半は押して押しての競馬になると思いますが、JBCスプリントで見せた番手につける先行力も持ち合わせているので展開に合わせて対応も可能。
昨年のさきたま杯のような好位差しもできるので、本来であれば真っ先に本命馬にしたいところですが・・・
レモンポップが強すぎるw
今回は、対抗馬に選出させていただきます!
競馬戦線がさきたま杯の穴馬に選出したのは・・・サンライズホークです!
ピンキリなタイプで勝つときは強さが目立つレースをしますが、負けるときはあっさり負ける印象。
昨年8月のサマーチャンピオンでは、初めて逃げ手に出て勝利するとその後一気に連勝を飾りました。
前走の黒船賞は、不良馬場で進みが悪く大敗しています。
ガッチリとした上半身で胸前とトモの隆起が目立っており、四肢は短め。
実績もですが馬体から見ても1,400m前後の距離が向いている事が分かります。
外厩のチャンピオンヒルズを経て5月に帰厩。
ここまで坂路とCWで6本の時計を消化し、直前の坂路では自己ベストの4F51秒5を叩き出しています。
馬場が重以上に渋ると馬券内は難しくなりますが、調整の順調さを加味して今回は穴馬に選出させていただきました!
競馬戦線がさきたま杯の危険な人気馬に選出したのは・・・シャマルです。
距離を克服しつつ、ここまでDG競争で6勝。
昨年のかしわ記念以降は成績不振に陥りましたが、今年の黒船賞で復活を遂げるとかしわ記念も堂々と逃げ切り悲願のG1級競争初制覇を果たしました。
胴はやや詰まり気味で全体的に筋肉質な馬体が特徴。
在厩で調整され5月26日から坂路とCWで7本の時計を消化しています。
6月9日のCWが実質的な最終追いで時計はいつも通り。
直近の成績を見る限り人気を背負いそうですが、当日のパドックの様子次第で購入は要検討したほうがいいでしょう。
ここまでハ行(負重するときに疼痛を示すもの)で競争中止・競争除外になったケースがあるので軸にはおすすめできません。
続いては、さきたま杯のレース概要をご紹介!
まずは概要から見ていきます。
さきたま杯は、農林水産省が賞を提供するレースで、正式名称は「農林水産大臣賞典 さきたま杯(Jpan1)」。
毎年浦和競馬場で開催され、2024年からはJpan1に昇格しました。
そんなさきたま杯には、かしわ記念とプラチナカップで結果を残せば優出権を得ることが可能。
そのため、出走馬は過去のレースで結果を残している馬ばかり。
果たして今年の勝利馬はどの馬になるのか、注目しておきましょう!
さきたま杯は毎年「浦和競馬場1,400m」で開催されています。
浦和競馬場1,400mの概要は以下の通り。
コース | 左回り |
---|---|
1周の距離 | 1200m |
直線距離 | 220m |
高低差 | 平坦 |
フルゲート | 14頭 |
2,100mレコード | 1:23:8 (セタノキング) |
浦和競馬場ダート1,400mはゴールやや手前の直線からスタート。
直線が220mしかなく、南関東で最も小回りな競馬場として知られています。
そんな浦和競馬場1,400mですが、最初のコーナーまでの位置取りがレースの鍵を握ります。
よって、位置取りが上手い逃げ・先行馬が結果を残すことが多い印象。
実際に脚質別の勝率・複勝率を見てみると・・・
脚質 | 勝率 | 複勝率 |
---|---|---|
逃げ | 28.3% | 54.6% |
先行 | 10.4% | 33.6% |
差し | 5.5% | 23.0% |
追い込み | 1.3% | 8.9% |
逃げの脚質の馬が圧倒的な結果を残しています!
短距離且つ直線が短いことが、逃げ馬が好成績を収めている理由でしょう。
そのため、さきたま杯で出場する逃げの脚質を持つ馬には注目しておきましょう。
今年からJpnl化され出走馬のレベルが著しくアップした印象を持つさきたま杯。
過去の好走馬の馬体はあくまで参考程度に見ておいたほうが良いでしょう。
ただし、直近3年の勝ち馬は胸前・腹袋の隆起が目立ち、ダート馬らしい馬体の馬が勝利を上げています。
これらの情報を踏まえた上で、さきたま杯に出場する出走馬の各陣営・口コミ評価・近年好走した馬体傾向を基に、全頭診断を行いました。
さきたま杯の予想に役立つ情報なので、是非参考にしてみて下さい!
競走馬名 | レモンポップ |
---|---|
血統 | Lemon Drop Kid×Unreachable |
通算成績 | 15戦10勝 [10-3-0-2] |
馬主 | ゴドルフィン |
セリ取引価格 | − |
募集情報 | − |
調教師 | 田中博康 (美浦) |
生産者 | Mr. & Mrs. Oliver S. Tait |
獲得賞金 | 4億1,175万円 (中央) /7,000万円 (地方) |
主な勝鞍 | 23'チャンピオンズC(G1) |
2023年度のJRA賞最優秀ダート馬に選出されたレモンポップ。
前走はサウジアラビアへ遠征してサウジC(GI)に挑戦。12着に敗れました。
田中博康調教師は「チャンピオンズCを勝っているけど、本質的には短距離向き。前走を気にする必要はありません」と言い、今回の1400メートルは「ぴったり」コメントしています。
帰国後はダーレーのミッドウェイファームでリフレッシュ、5月11日に美浦に帰厩しました。
「加齢と共に固くなっているけど、想定の範囲内。順調に乗り込まれ、好仕上がりです」と田中博調教師。
久々の短距離戦という事で、調教ではテンから押して行く等、工夫されているのがよく分かります。
「初めての浦和がどうか?ですが、やる以上は言い訳には出来ません」とのコメントも。
最優秀ダート馬が貫録を見せるか、JRA勢代表としての維持とプライドに期待したいです。
競走馬名 | シャマル |
---|---|
血統 | スマートファルコン×ネイティヴコード |
通算成績 | 21戦10勝 [10-2-2-7] |
馬主 | 金山敏也 |
セリ取引価格 | − |
募集情報 | − |
調教師 | 松下武士 (栗東) |
生産者 | 岡田スタッド |
獲得賞金 | 6,630万円 (中央) /2億6,520万円 (地方) |
主な勝鞍 | 24'かしわ記念(G1) |
一昨年4月、3勝クラスを勝った直後に東京スプリントでリュウノユキナを退けてJpnIII制覇。
サマーチャンピオン、オーバルスプリント、黒船賞とJpnIIIを3勝上乗せしたあとはしばらく勝ち星から遠ざかりましたが、今年の黒船賞で連覇を達成すると、それを足掛かりにかしわ記念も危なげなく逃げ切って嬉しい初JpnI制覇となりました。
主に好位差しで結果を出してきましたが、ハナを切ったのはここ2戦だけで、共に完勝。
スピードを最大限に生かすこの形が同馬に合っている印象を持ちます。
浦和は競走中止だった昨年のこのレースを除けば3着・1着と相性はいい部類。
中間は初めてプール併用の調整でしたが、CWでもしっかり乗られ、反応も良くなっています。
人気を背負った状態で買うのは正直怖いですが、相手には抑えて置きたい1頭。
競走馬名 | イグナイター |
---|---|
血統 | エスポワールシチー×ビアンコ |
通算成績 | 27戦12勝 [12-4-2-9] |
馬主 | 野田善己 |
セリ取引価格 | 702万円 (2019年 北海道サマーセール) |
募集情報 | − |
調教師 | 新子雅司 (地方) |
生産者 | 春木ファーム |
獲得賞金 | 700万円 (中央) /2億8,404万円 (地方) |
主な勝鞍 | JBCスプリント |
兵庫県競馬所属馬として初の海外挑戦だった前走のドバイゴールデンシャヒーン(GI・1200m)は、世界の快速馬たちを相手に5着。
同馬を管理される新子雅司調教師は「スタートで若干出遅れて難しい競馬にはなりましたが、最後まで辛抱してくれましたし、地力が強化されていることを改めて確認できた内容でした」と当時を振り返っています。
今回は渡航後の初レース。
初物尽くしだっただけに、中間の状態も非常に気になるところですが、新子調教師によれば「輸入検疫後は宇治田原優駿ステーブルで休ませていました。帰厩してから1カ月近く調整していますが、反動などはまったく感じられませんし、元気一杯です」とのこと。
今回のさきたま杯はディフェンディングチャンピオンとして臨む一戦ですが、連覇に向けてファン・陣営の期待も大きい。
「昨年は1カ月間で2度の南関遠征ということで、調整の難しさもありました。そこから考えれば、今回は良い仕上げができていますし、昨年以上の状態で臨めそうです」と調整の順調さも伺えます。
2つ目のJpnIタイトル奪取へ向け態勢は万全でしょう。
競走馬名 | サンライズホーク |
---|---|
血統 | リオンディーズ×ローマンブリッジ |
通算成績 | 12戦7勝 [7-0-0-5] |
馬主 | ライフハウス |
セリ取引価格 | − |
募集情報 | − |
調教師 | 牧浦充徳 (栗東) |
生産者 | 下河辺牧場 |
獲得賞金 | 4,305万円 (中央) /8,800万円 (地方) |
主な勝鞍 | 23'サマーチャンピオン(G3) |
デビュー戦はゲート内の駐立が悪く、煽って出て後方のままレースを終える形に・・・
芝云々より難しい面が出た印象。
立て直されてダートに矛先を向けると素質が輝き始め、未勝利から4連勝でオープン入りし、昇級後は不振もサマーチャンピオンからブリンカーを着用して重賞3連勝を飾っています。
期待した前走は11着でしたが、敗因を模索すると、不良馬場で苦手とする時計の速い決着になったことと、すんなり先行できず難しい面が出たことが大きな敗因。
2走前のレース後、Mデムーロ騎手は「先頭に立っている時は止まらず走る」とコメントを残しています。
牧浦調教師は「精神的にピリピリして難しい馬」と連勝中であっても表裏一体のようなコメント。
今回も自分自身との闘いですが、坂路で自己ベストと調子はかなり良く、好走に期待できそう。
競走馬名 | タガノビューティー |
---|---|
血統 | ヘニーヒューズ×スペシャルディナー |
通算成績 | 35戦7勝 [7-8-5-15] |
馬主 | 八木良司 |
セリ取引価格 | − |
募集情報 | − |
調教師 | 西園正都 (栗東) |
生産者 | 新冠タガノファーム |
獲得賞金 | 2億4,170万円 (中央) /6,835万円 (地方) |
主な勝鞍 | 23'コーラルS(L) |
経験豊富な7歳のタガノビューティー。
根岸S・13着で今年はまさかのスタートになりましたが、フェブラリーSでは見せ場十分の4着と好走しました。
続くかしわ記念でも好走を見せ、2年連続の2着。
意外にも重賞勝ち鞍はないものの、実力は十分にあります。
主戦場は左回りのマイル戦、成績を見ると東京に良績は多いですが、一瞬の脚が持ち味のタイプで直線が長いコースではゴール前で勢いが鈍りがち。
地方の小回りの方が合っているように感じ取れ、1400m自体も問題はないでしょう。
あとは展開が向くか否か、勝ち切れるかどうかは、そこがポイントになると考えています。
もともと調教は動かない傾向のタガノビューティー。
この中間も格下に遅れを取っているが、これは前走も同じでした。
しっかりと負荷をかけられていて、ここまで調教は順調に進められています。
競走馬名 | アマネラクーン |
---|---|
血統 | パイロ×ホウショウアマネ |
通算成績 | 25戦17勝 [17-3-1-4] |
馬主 | 芳賀美知子 |
セリ取引価格 | − |
募集情報 | − |
調教師 | 小久保智 (地方) |
生産者 | 清水スタッド |
獲得賞金 | 8,831万円 (地方) |
主な勝鞍 | 24'プラチナC(G) |
3歳5月のデビュー戦を大差で圧勝した浦和の生え抜き。
2、4戦目こそ2着に敗れましたが、5戦目から7連勝を挙げ、重賞初挑戦の12戦目、4歳時のゴールドカップで5着に敗れるまで11戦連続で連対と安定感は抜群です。
その次走から4連勝。
しかし、5歳時もプラチナカップ7着、ゴールドカップ4着と重賞では苦戦しました。
その後に3連勝を挟み、6歳時のプラチナカップ2着で重賞初連対。
ゴールドカップ3着、川崎マイラーズ6着を経て、前走のプラチナカップで念願の重賞初勝利を挙げました。
実績の大半が地元の1400m。
小久保智調教師は「時計もあるし、しまいは必ず伸びる。メンバーが強いだけで、いつも通りに1400mを使うような感じで」とコメント。
7歳にして開花した素質馬が得意の舞台でJpnIに挑みます。
競走馬名 | バスラットレオン |
---|---|
血統 | キズナ×バスラットアマル |
通算成績 | 25戦5勝 [5-0-5-15] |
馬主 | 広尾レース |
セリ取引価格 | − |
募集情報 | 1口:1.7万円/2000口 |
調教師 | 矢作芳人 (栗東) |
生産者 | 三嶋牧場 |
獲得賞金 | 1億1,799万円 (中央) /800万円 (地方) |
主な勝鞍 | 21'ニュージーランドT(G2) |
3歳春にニュージーランドTで重賞初制覇。
その後は本調子を欠いたが、海外初挑戦のゴドルフィンマイルで久々の勝利を挙げました。
それからはダートと芝の二刀流で国内外を問わず活躍。
また、近走は控える競馬を覚えて好走レンジが広がり、ダートでは安定した成績を残しています。
昨年の当レースでは外枠から押して先行した分、ラストに苦しくなりましたが、地方の時計のかかるダートへの適性は示すことができました。
コリアスプリントは能力の高さで3着になったものの、JBCスプリントを見る限り1200mは少し短い印象。
今回は1400mで海外遠征帰りは昨年と同じ。
攻めでは楽な手応えで好時計が出ていますし、見た目も毛ヅヤが良くスムーズな走りができていて、状態は申し分ないでしょう。
競走馬名 | オメガレインボー |
---|---|
血統 | アイルハヴアナザー×ワイキューブ |
通算成績 | 42戦7勝 [7-8-8-19] |
馬主 | 竹下浩一 |
セリ取引価格 | − |
募集情報 | − |
調教師 | 小久保智 (地方) |
生産者 | 岡田スタッド |
獲得賞金 | 2億500万円 (中央) /1,745万円 (地方) |
主な勝鞍 | 23'ポラリスS(OP) |
JRA所属で6勝を挙げ、5走前から浦和所属となったオメガレインボー。
移籍初戦に1400mのオープン特別を快勝、さきたま杯と同舞台を経験すると同時にエルムステークスGIII・2着など重賞でも好走し、実力を見せつけました。
次走のフジノウェーブ記念はゴール寸前に勝ち馬に捉えられてアタマ差の2着。
続く川崎のオープン特別は逃げた勝ち馬を捉えられず2着と惜敗・・・
2走前のかしわ記念JpnIでは10着と崩れましたが、前走のオグリキャップ記念では黒船賞JpnIIIの3、2着馬を相手にクビ、アタマ差の3着と巻き返しました。
小久保智調教師は「前が動いてくれるメンバーの方がレースはしやすいのかなと思う。変わらず元気はいい」とコメント。
展開が向けばここでも好走は可能と考えています。
競走馬名 | アランバローズ |
---|---|
血統 | ヘニーヒューズ×カサロサーダ |
通算成績 | 21戦8勝 [8-2-3-8] |
馬主 | 猪熊広次 |
セリ取引価格 | 918万円 (2019年 北海道サマーセール) |
募集情報 | − |
調教師 | 林正人 (地方) |
生産者 | 大狩部牧場 |
獲得賞金 | 1億7,280万円 (地方) |
主な勝鞍 | 21'東京ダービー競走(ニューイヤーズ(G) |
年始までは精細を欠くレースが多かったアイアンバローズ。
しかし多摩川OPでの1着を気に3レース連続で連帯と安定感を見せていますが・・・
現時点では人気薄。
直近の成績以上に、対戦する馬のレベルが見られているのかも知れません。
今回のメンバーレベルであれば馬券に絡む可能性は正直低いと予想します。
競走馬名 | サヨノグローリー |
---|---|
血統 | トゥザグローリー×アルディートプリエ |
通算成績 | 34戦7勝 [7-6-8-13] |
馬主 | 吉岡泰治 |
セリ取引価格 | − |
募集情報 | − |
調教師 | 工藤伸輔 (地方) |
生産者 | 原ファーム |
獲得賞金 | 6,286万円 (地方) |
主な勝鞍 | 23'プラチナC(G) |
キングカメハメハの血筋を持つトゥザグローリー産駒。
昨年7月のプラチナCでは上がりを上手く使い見事勝利しましたが、その後の6戦では良く言えば惜しい、悪く言えば勝ちきれないレースが続いています。
馬場の状態で大きく力を落とす感じもなく買いやすそうな馬ではありますが、今回のメンバーレベルだと割って入れる感じは正直しません。
万馬券狙いなら少額でも購入するのはありかも。
競走馬名 | ティーズダンク |
---|---|
血統 | スマートファルコン×ビフォーダーク |
通算成績 | 37戦10勝 [10-7-8-12] |
馬主 | 立山伸二 |
セリ取引価格 | 453万円 (2018年 北海道オータムセール) |
募集情報 | − |
調教師 | 水野貴史 (地方) |
生産者 | 原田牧場 |
獲得賞金 | 1億9,489万円 (地方) |
主な勝鞍 | 21'ゴールドC(G) |
父はスマートファルコンは、地方競馬獲得賞金9億円を誇る名馬。
母父にもキングカメハメハが居るように血統的は申し分ないでしょう。
ただ、長期休み明けから復帰したあとの成績は厳しいもので、調教具合を見ても改善は見られなかったです。
浦和競馬場で5勝と実績はありますが今回のさきたま杯での好走は想像できません。
良くても掲示板に残るくらいと予想。
競走馬名 | リコーシーウルフ |
---|---|
血統 | スマートファルコン×シマノタカラチャン |
通算成績 | 50戦11勝 [11-13-3-23] |
馬主 | 土橋正雄 |
セリ取引価格 | − |
募集情報 | − |
調教師 | 荒山勝徳 (地方) |
生産者 | リコーファーム |
獲得賞金 | 6,747万円 (地方) |
主な勝鞍 | 24'ゆりかもめオープン(OP) |
こちらもティーズダンクと同様にスマートファルコンを父に持つ良血馬。
前走のゆりかもめオープンで久々の勝利と調子は良さそうですが・・・
タイムを見てもメンバーレベルは低かった印象。
レモンポップがダート1,400mで1分20秒前半で走ってくることを考えると今レースでの勝利はかなり厳しいと思います。
前走との間隔もかなり短いのでリカバリーがしっかりできているか正直不安。
安全に走りきってくれることを願いたいです。
ここからは、さきたま杯2024の予想で役立つデータをご紹介!
過去10年のデータを参考にさきたま杯の傾向を読み取りました。
詳細を確認していきましょう。
2014年〜2023年に開催されたさきたま杯の単勝人気別成績がこちら。
1着 | 2着 | 3着 | |
---|---|---|---|
2023年 | 7番人気 | 5番人気 | 3番人気 |
2022年 | 5番人気 | 3番人気 | 2番人気 |
2021年 | 1番人気 | 2番人気 | 3番人気 |
2020年 | 7番人気 | 2番人気 | 6番人気 |
2019年 | 4番人気 | 1番人気 | 2番人気 |
2018年 | 1番人気 | 5番人気 | 9番人気 |
2017年 | 3番人気 | 2番人気 | 1番人気 |
2016年 | 2番人気 | 1番人気 | 5番人気 |
2015年 | 1番人気 | 4番人気 | 2番人気 |
2014年 | 1番人気 | 7番人気 | 2番人気 |
基本的にさきたま杯は人気馬がしっかりと馬券に絡む傾向があります。
そのため、人気馬は馬券に含めておく必要があるでしょう。
ただ、過去10年の結果を見ると1番人気が1着となったのは4度のみ。
特に直近5年では1度のみと思ったような結果を残せていません。
今年の1番人気は15戦10勝と圧倒的な結果を残す「レモンポップ」。
これまでの傾向を覆す実力がある馬なので、注目しておきましょう。
2014年〜2023年に開催されたさきたま杯の所属別成績がこちら。
1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 3連対率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
JRA関西 | 5 | 4 | 6 | 18 | 15.2% | 27.3% | 45.5% |
JRA関東 | 2 | 1 | 0 | 4 | 28.6% | 42.9% | 42.9% |
大井 | 2 | 0 | 0 | 11 | 15.4% | 15.4% | 15.4% |
浦和 | 0 | 2 | 3 | 19 | 0% | 8.3% | 20.8% |
船橋 | 0 | 2 | 1 | 5 | 0% | 25.0% | 37.5% |
川崎 | 0 | 1 | 0 | 6 | 0% | 14.3% | 14.3% |
その他 | 1 | 0 | 0 | 22 | 4.3% | 4.3% | 4.3% |
今年のさきたま杯には、JRA勢5頭、NAR勢7頭の全12頭がフルゲートで出走。
そんなさきたま杯では、過去10年の傾向を見る限りJRA勢が7割勝利しています。
そして、地方競馬公式が掲載していた過去20年分の所属別成績を見てみると・・・
過去20年の傾向を見ても掲示板に入るのはJRA勢が多め。
そのため、本命馬は間違いなくJRA勢を選ぶ方が懸命でしょう。
また、地方勢で唯一結果を残せているのは大井所属のみ。
さきたま杯では本命にJRA勢・穴馬に大井勢を含んで予想をするのがおすすめです。
2014年〜2023年に開催されたさきたま杯の枠順別成績がこちら。
1着 | 2着 | 3着 | |
---|---|---|---|
2023年 | 3枠 | 4枠 | 8枠 |
2022年 | 8枠 | 5枠 | 6枠 |
2021年 | 1枠 | 2枠 | 4枠 |
2020年 | 5枠 | 7枠 | 4枠 |
2019年 | 7枠 | 3枠 | 1枠 |
2018年 | 2枠 | 1枠 | 3枠 |
2017年 | 5枠 | 2枠 | 6枠 |
2016年 | 4枠 | 6枠 | 6枠 |
2015年 | 8枠 | 5枠 | 2枠 |
2014年 | 3枠 | 5枠 | 1枠 |
過去10年の傾向を見る限り、外枠が掲示板に入ったのは5頭のみ。
そのため、さきたま杯では基本的に外枠の馬が結果を残しにくい傾向があるといえるでしょう。
逆に、結果を残しやすいのは3枠〜6枠に入っている馬。
過去10年に開催されたさきたま杯でほとんど馬券に絡んでいます。
今年も3枠〜6枠に出場する馬には注目しておきましょう。
2014年〜2023年に開催されたダートGI・JpnIに出走した馬のさきたま杯での結果がこちら。
着順 | 馬名 | 該当G1・Jpan1着順 | |
---|---|---|---|
2023年 | 1着 | イグナイター | かしわ記念・7着 |
2022年 | 1着 | サルサディオーネ | 川崎記念・9着 |
2021年 | 1着 | アルクトス | フェブラリーS・9着 |
2020年 | 2着 | ブルドッグボス | フェブラリーS・13着 |
2019年 | 2着 | サクセスエナジー | フェブラリーS・8着 |
2017年 | 2着 | モーニン | かしわ記念・3着 |
2017年 | 1着 | ホワイトフーガ | フェブラリーS・9着 |
2016年 | 2着 | ベストウォーリア | かしわ記念・3着 |
2016年 | 2着 | ソルテ | かしわ記念・2着 |
2014年 | 1着 | ノーザンリバー | フェブラリーS・4着 |
※2015年はダートGI・JpnIの出走馬がさきたま杯に出走なし
着順に関係なく、さきたま杯では結果を残しています!
そのため、今年も過去にダートG1・Jpan1に出場した馬には注目する必要があるでしょう。
やや不安なのが、今年からさきたま杯がJpan1に繰り上げになったことで、実力馬が多く出走すること。
果たしてこれまでの傾向を覆す馬は現れるのか…。
注目しておきましょう!
2014年〜2023年に開催された「さきたま杯」の平均配当がこちら。
馬連 | 三連複 | 三連単 | |
---|---|---|---|
2023年 | 6,280円 | 11,690円 | 103,970円 |
2022年 | 3,400円 | 3,570円 | 31,790円 |
2021年 | 500円 | 470円 | 2,100円 |
2020年 | 1,830円 | 5,010円 | 54,360円 |
2019年 | 710円 | 650円 | 5,390円 |
2018年 | 1,010円 | 21,550円 | 73,850円 |
2017年 | 580円 | 230円 | 2,550円 |
2016年 | 280円 | 1,320円 | 3,900円 |
2015年 | 630円 | 540円 | 2,670円 |
2014年 | 1,860円 | 1,010円 | 5,790円 |
平均配当が低かったさきたま杯ですが・・・
直近2年はやや荒れ傾向となっています。
これは地方勢が馬券に絡んだことが影響しているのでしょう。
今年のさきたま杯も荒れる可能性があるので、できるだけ買い目を広げることをおすすめします。
ここまでさきたま杯2024について詳しくご紹介してきました。
いかがだったでしょうか?
上半期の古馬短距離の頂点を決めるレース。
果たしてどの馬が頂点に輝くのか…。
その動向に目が離せません!
是非今回ご紹介した予想方法を基に、さきたま杯で勝負してみて下さい!
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